令和4年12月に策定された戦略三文書において,防衛生産・技術基盤は「防衛力そのもの」として,その強化が喫緊の課題とされました。これを受けて令和5年6月に成立した防衛生産基盤強化法の第3条に基づき,平成26年の「防衛生産・技術基盤戦略」に代わる新たな指針として,基盤の維持・強化の方向性を示す「装備品等の開発及び生産のための基盤の強化に関する基本的な方針」が定められました。
この対象はプライム企業のみならずサプライヤーも含めた装備品等のサプライチェーン全体となっていることから,これまで防衛省や防衛装備庁と直接契約をする機会がなかった事業者にとっても,本方針に基づく各種施策について把握しておくことは,これからの事業運営にとって大変有益なものになるといえます。
「防衛装備品の生産基盤強化について」